NHK朝ドラ『ばけばけ』で吉沢亮が演じる錦織友一は松江中学の英語教師としてトキや外国人教師ヘブンを支える重要人物です。
実はこのキャラクターにはモデルになった人物がいます。明治時代に小泉八雲と深い友情を築いた教育者・西田千太郎です。
今回は錦織友一の役柄とモデルの人物像、ドラマと史実の共通点や違いをわかりやすく紹介します。
錦織友一とは?ドラマでの役柄紹介
錦織友一(にしこおり ゆういち)は松江中学に勤務する英語教師。「大磐石(だいばんじゃく)」の異名を持つ松江随一の秀才です。
外国人教師としてやってきたレフカダ・ヘブンを受け入れ教師仲間としてサポート。それだけではなく、プライべーとでもヘブンとのつきあいがあり。ヘブンの日本での生活にはなくてはならない人物のようです。
さらにヒロイン 松野トキとの奇妙な縁も描かれるようです。いったいトキとはどんな出会いがあるのでしょうか?
ドラマでも重要な役割を果たす人物として描かれそうですね。
錦織友一のモデルは実在の教育者・西田千太郎
西田千太郎の生涯
西田千太郎(にしだ せんたろう、1862年11月9日 – 1897年3月15日)は、島根県松江市出身の教育者です。
江戸末期の文久2年(1862年)。松江藩士・西田半兵衛の長男として生まれました。明治維新後に松江中学校(旧制)で授業助手として採用され。文部省の中等教員検定試験に合格して心理・倫理・経済・教育の4科目の免許ををとっています。
兵庫や香川での勤務を経て、明治21年(1888年)に故郷の島根に戻り、尋常中学校(現在の松江北高校)で教えることになりました。そして教頭に就任。学校の再建や教授法の改善、経費削減などに努めました。

西田の想像図
小泉八雲との深い友情
西田は明治23年(1890年)に、外国人教師の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)を島根県尋常中学校に招きました。これが二人の深い友情の始まりです。
八雲にとって西田は、かけがえのない大切な存在でした。なんと、八雲と妻の小泉セツの結婚では、仲人も務めています。たとえ仕事で離れていても二人の交流は一生涯続きました。
八雲が別の学校に転任した後も、二人は手紙をやりとりし続けます。その数、実に125通。八雲は西田への感謝と友情を込めて、自著『東の国から』を彼に捧げました。二人の強い信頼関係がうかがえますね。
松江の聖人
西田千太郎は教育者として多くの人から慕われていました。彼は心理や倫理、経済、教育と、4つの科目の教員免許を持っていたことからも、その知識の幅広さがうかがえます。
教え子や松江の人々は彼のことを、尊敬を込めて「松江聖人」と呼びました。頭がよく記憶力も抜群。彼と関わった人たちは皆、良い影響を受けていたと言われています。
早逝
結核を患いながらも、教育への情熱は失いませんでした。しかし、その甲斐なく明治30年(1897年)、わずか36歳という若さでこの世を去りました。
(出典:松江市立小泉八雲記念館、Wikipedia)
ドラマ『ばけばけ』での錦織友一の見どころ予想
1. 英語教師としての活躍
錦織友一はセリフの多くが英語のようなので、吉沢亮さんの演技に注目です。ヘブンとのやり取りや授業シーンでは当時の教育現場の雰囲気を感じられる描写に期待したいですね。
2. ヘブンとの関係
西田千太郎が八雲を支えた史実を踏まえると、外国人教師ヘブンを支えるシーンでは友情や信頼関係が丁寧に描かれるはずです。どんな友情、交流が描かれるのか楽しみです。
3. 松野トキとの縁
ヒロイン・松野トキとの奇妙な縁や交流も見どころの一つ。史実では西田千太郎は小泉セツとはあまり交流がないはずですが。ドラマでは錦織友一の存在感がさらに大きくなって、トキとも交流するようです。どんなエピソードが誕生するのか楽しみです。
4. 最後はどうなる?
史実では西田千太郎は36歳で早世しました。ドラマの錦織友一がどうなるかはまだわかりません。
もし史実通りの展開ならドラマでも大事件です。過去の朝ドラでもヒロインと関りのある好青年が早くに亡くなって視聴者の驚きや涙を誘いました。
錦織友一はヘブンやトキとはかなり深い交流があるはずなので、涙なしでは見られないシーンになる可能性も?例え短い人生でも教育者としての情熱や人間的魅力が描かれることが期待されます。
錦織友一を演じる 吉沢亮さん
錦織友一(にしこおり ゆういち):#吉沢亮
松江随一の秀才。「大磐石(だいばんじゃく)」の異名を持つ。
松江中学で英語教師を務め、外国人教師として松江にやってきたヘブンをサポートする。
トキとも奇妙な縁で知り合い、深く関わっていく。#ばけばけ #9月29日スタート pic.twitter.com/uDocDMfjn0— 朝ドラ「ばけばけ」公式|9月29日(月)放送開始 (@asadora_bk_nhk) August 4, 2025
実力派俳優、吉沢亮
吉沢亮さんは1994年2月1日生まれ、東京都昭島市出身です。2011年には特撮ドラマ『仮面ライダーフォーゼ』で注目を集め、2021年の大河ドラマ『青天を衝け』では、主人公の渋沢栄一役を見事に演じきり、その実力を見せつけました。連続テレビ小説にも出演するなど、幅広い役柄で活躍しています。
西田千太郎役への熱意
吉沢さんが演じる錦織友一は英語教師という設定です。劇中には多くの英語のセリフが登場するので出演が決まってからは、役作りの一環として毎日欠かさず英語のレッスンに励んだそうです。
役作りのために短髪姿にしたところ制作統括・橋爪國臣氏からは
「まるで明治時代の西田千太郎さんがそのまま現れたかのようで、改めて役への深い理解と熱意を感じました。」
(出典:ばけばけ – NHK公式サイト)
と評されるほど、完璧に役柄を掴んでいました。
こうした吉沢さんの熱心な取り組みが、作品にリアリティを与えるのではないでしょうか。実際にどんな映像になるのか楽しみです。
大河主演俳優を抜擢するあたりは、製作側も錦織友一を重要キャラと位置付けているように思えます。ヘブンやトキとどのように関わってどんなドラマが生まれるのか楽しみです。
まとめ
ヘブンとトキをつなぐ英語教師
錦織友一は主人公ヘブンと同じ中学校で英語を教えています。プライベートでもヘブンと付き合いがあり、さらにヘブンの親友であるトキとも交流を深めていく予定です。
モデルは実在の教育者、西田千太郎
錦織友一のモデルは明治時代に実在した教育者・西田千太郎です。史実では西田は36歳で他界しますが、ドラマの錦織友一がどのような生涯を送るのか気になります。
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