小松暢:朝ドラ「あんぱん」ヒロイン 朝田のぶのモデルとは?

2025年春、NHK朝ドラ「あんぱん」がスタートします。ヒロインは、アンパンマンの生みの親・やなせたかしの妻 小松暢をモデルにした朝田のぶです。

高知で生まれ育ち活発で男勝りな「ハチキン」と呼ばれる彼女は、気が弱い柳井嵩と出会い、激動の時代を共に生きます。

演じるのは今田美桜。3365人のオーディションを勝ち抜き、持ち前の明るさでヒロインを熱演します。

この記事ではドラマの朝田のぶの役柄。モデルになった小松暢の生涯を紹介します。

 

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朝ドラ「あんぱん」の朝田のぶ

朝田のぶは高知で祖父母と両親の愛情をたっぷりと受けて育ちました。三姉妹の長女である彼女は幼い頃から活発で県大会で優勝するほど足が速いです。

その行動力とスピード感は「韋駄天(いだてん)おのぶ」と呼ばれるにふさわしい、人生の荒波をパワフルに乗り越えていくヒロインです。

また、持ち前の男勝りで勝気な性格から「ハチキンおのぶ」とも呼ばれています。

はちきん
主に高知県で使われる言葉。男勝りで行動力があり気が強い。明るく、さっぱりとした性格。エネルギッシュで頼りがいのある女性という意味があります。

そんな彼女は、ちょっと気が弱くて自信のない柳井嵩(やない たかし)と出会い激動の時代を共に生きることになります。

のぶは明るく行動力にあふれ困難な状況でも決して諦めない、強い心の持ち主。どんな時も嵩を励まし引っ張っていく頼もしい存在です。

のぶは相手を思いやる優しさも持ち合わせていて困っている人がいれば迷わず手を差し伸べます。この部分(だけ)はどことなくアンパンマン似てる気がします。

彼女の周囲の人々にとって希望の光となる存在のようですね。

朝田のぶ役:今田美桜さんの魅力

今田美桜さんのプロフィール

今田美桜さんは、1997年3月5日生まれ、福岡県出身の女優さんです。2015年に映画「罪の余白」でスクリーンデビューを果たし、2018年にはドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」で真矢愛莉役を演じ、大きな注目を集めました。

その後も映画「東京リベンジャーズ」シリーズや、ドラマ「悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜」など数々の話題作に出演しています。

2021年には映画「東京リベンジャーズ」での演技が評価され第45回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞しました。

朝ドラヒロインへの意気込み、役作り

今田美桜さんは3365人が応募したオーディションで見事にヒロイン・朝田のぶ役を射止めました。

連続テレビ小説への出演は2021年の「おかえりモネ」以来、2度目になります。

今回の朝田のぶ役では、持ち前の明るさと元気いっぱいの笑顔で激動の時代を生き抜くヒロインをどのように演じてくれるのか注目したいです。

 

朝田のぶのモデル:小松暢の生涯

朝田のぶのモデルは「アンパンマン」の作者・やなせたかしの妻になった小松暢です。

小松暢の生涯について紹介します。

小松暢のプロフィール

小松暢は、1918年に生まれました。柳瀬嵩(やなせたかし)ひとつ年上。高知新聞の編集者である柳瀬嵩(やなせたかし)と1953年に結婚しました。

生年月日: 1918年
没年月日: 1993年11月22日
配偶者: 柳瀬嵩(やなせたかし)

小松暢の家族

小松暢の家族についての情報は限られています。

彼女の父・池田鴻志は高知県安芸郡安芸町(現在の安芸市)の出身。大手商社の鈴木商店で働いていました。

暢が生まれたのは鴻志が大阪木材部にいたころ。

母は不明。

暢には兄と二人の妹がいました。

しかし暢が6歳の頃父は死亡してしまいます。

韋駄天おのぶ

小松暢は一見すると色白でか弱そうに見えますが、女学校でも名を知られる短距離ランナーでした。「韋駄天おのぶ」と呼ばれていました。

韋駄天(いだてん)
仏教の守護神。非常に早く移動するため、ものすごく早い人のことを韋駄天と例えることがあります。

 

21歳で結婚、死別

暢は大阪府立阿倍野高等女学校を卒業後、東京で働き21歳で結婚。

相手は6歳年上で高知出身の小松總一郎。總一郎は日本郵船で働いていたものの終戦直後に病死。

暢の家族にはわからない部分が多く、ドラマでは「父が商社で働いている」「妹が2人いる」以外は架空です。またドラマの暢は再婚ではありません。

高知新聞社に入社

一人になった暢は高知新聞社の記者募集に応募。

1946年4月に高知新聞社に入社。会社では初の女性記者でした。数ヶ月後に柳瀬嵩が入社したので少しだけ先輩になります。

「ハチキン」小松暢の性格

小松暢は明るく行動力にあふれた女性だったと言われています。高知では男勝りで明るい元気いっぱいの女性を「ハチキン」といいますが。小松暢も「ハチキン」とよばれていました。

ドラマの中でも朝田のぶは「ハチキンおのぶ」という愛称で呼ばれています。

また、夫の柳瀬嵩を深く理解し支え続けた良きパートナーでもありました。

柳瀬嵩は小松暢さんのことを「太陽のような人」と表現、小松暢がいたからこそ、柳瀬嵩は「アンパンマン」を生み出すことができたと言えますね。

 

小松暢とやなせたかしの馴れ初め

ドラマでは学校時代に知り合っているのぶと嵩ですが。史実では小松暢は高知新聞社で柳瀬嵩と出会いました。

暢は嵩より1歳年上、嵩は早生まれ(2月)なので同学年になります。

柳瀬嵩は小松暢さんのことを「行動的で、明るく、いつも周りを元気にする女性」と語っていたそうです。そんな二人は惹かれ合い結婚を意識するようになります。

先に東京に行く

ところが暢は仕事の都合で新聞社を辞めて東京に行くことになりました。高知出身の代議士が東京で議員として活動することになったので秘書をするためです。当時の代議士は演説などの原稿を口述で作ることが多かったので。速記の技術をもつ暢のような人が必要とされていたのです。

また暢は嵩が東京に行きたいという願望があるのを知っていました。そこで暢は嵩に

「先に行って待ってるわ」

と言い残してさっさと東京に行ってしまいました。

その後、暢を追いかけて嵩が東京にやってきます。

二人は1953年に結婚。嵩が漫画家として独立してからは小松暢さんが柳瀬嵩さんの仕事を支え続けました。

アンパンマン誕生を支えたエピソード

嵩が「アンパンマン」の連載を始めたのは50歳を過ぎてからでした。それまで嵩は様々な仕事はするものの代表作といえるものはなく、漫画家としての道のりは決して順調とは言えませんでした。

暢はそんな嵩を常に励まし続けました。嵩は「妻がいなければ、アンパンマンは生まれなかった」と語っています。

暢はお金に疎い嵩の代わりに管理をしっかりしていました。外出好きな暢ですが、嵩の仕事関係の人の前に現れることはほとんどありません。公私をきっちり分ける人でした。

 

暢のガンでの闘病生活

暢は体が丈夫でむしろ嵩の方がよく病気になっていました。

アンパンマンはアニメにもなり大ヒットした晩年。暢は乳ガンと診断されました。発見したときには全身に転移、余命三ヶ月と医者に言われてしまいます。我慢強い暢は体調が悪いことがあっても言わずにいたようでした。

嵩は大変なショックを受けましたが、気を取り直し暢にできるだけの治療をさせようとします。嵩は当時はまだ認可が降りていなかった丸山ワクチンの使用を決定。すると暢は歩けるようになり。一時は35キロまで減っていた体重が50キロを超えるくらいまで回復。

なんと大好きな山登りができるほどまで回復しました。

暢の最後

1993年(平成5年)。嵩は暢を喜ばせようと「アンパンマン20周年の未来を祝う会」を企画。暢も出席を楽しみにしていました。

でも暢の容態は悪化。車椅子でなければ移動できなくなりました。実は暢は1日おきに注射を打つのが嫌になり嵩が知らない間にワクチンをやめていたのです。

暢は病気で弱った姿を見せるのが嫌と出席を断り、嵩も彼女の意志を尊重しました。

その4ヶ月後。暢は容態が急変して入院。そして11月22日。暢は息をひきとりました。享年75歳。

苦しむことのない穏やかな最期だったといます。

 

暢はドキンちゃんのモデル?

「ドキンちゃん=暢」説の真相は?

一部で「アンパンマン」に登場するドキンちゃんは「小松暢がモデルではないか?」という説があります。

理由はドキンちゃんがわがままで気が強いけれど、どこか憎めない愛嬌があるキャラクターだから。

小松暢さんも「ハチキン」と呼ばれるほど気が強い女性だったので、その点がドキンちゃんと共通するのかもしれません。

そういえば「のぶ」の衣装の色もドキンちゃんに似てるような…

そう思いますよね。

スタッフも意識してるのでしょうか。

ただし、やなせたかしはドキンちゃんのモデルについてははっきりとは発言していません。

ドキンちゃんはスカーレット?

ドキンちゃんは片思いのしょくぱんまんの前でだけは素直な女の子になります。やなせたかしさんはドキンちゃんを「風とともに去りぬ」のスカーレットの、しょくぱんまんをスカーレットが愛するアシュレーのイメージで作ったそうです。

やっぱり似ている

でも嵩は描いていくうちにドキンちゃんの「外見はに性格は似ている」ことに気が付きました。

ドキンちゃんの名前は彼女を見ると「ドキン」とするからそうなったとか。

やはり嵩も気が付かない間に愛する女性を重ね合わせていたのかもしれません。

 

まとめ

朝ドラ「あんぱん」のヒロイン・朝田のぶは、高知で育ち活発で男勝りな「ハチキン」と呼ばれる女性です。

モデルは「アンパンマン」の作者 やなせたかしの妻・小松暢。彼女も高知出身で「ハチキン」でした。

小松暢さんは、明るく行動力にあふれた女性でした。夫とを深く理解し、支え続けた良きパートナーでもありました。

暢はやなせを支え「アンパンマン」誕生に貢献。ドキンちゃんのモデル説もありますがやなせたかしは明言していません。

ドラマではのぶが気が弱い柳井嵩を励まし共に困難を乗り越える姿が描かれる予定です。

朝ドラ「あんぱん」では小松暢をモデルにした暢の生涯がどのように描かれるのか注目が集まりますね。

 

 

 

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