NHK朝ドラ『あんぱん』で、ヒロインの妹・朝田蘭子を演じる河合優実さんの存在感が増しています。
冷静沈着でありながら家族思いなキャラクターは、早くも視聴者の心を掴んでいるようです。特に注目されているのが、蘭子のモデルとなった人物。
名前は「コチョウランさん」を彷彿とさせる一方、青い服は「ロールパンナ」をイメージしているという驚きの情報も!
さらに、第3週では過激なセリフが話題を呼び、蘭子に注目が集まっています。
この記事では、河合優実さんが演じる朝田蘭子の魅力と気になるモデルの謎、話題のセリフの意図まで徹底的に解説します。
1. 朝田蘭子とはどんな人物?
まずは、「あんぱん」で河合さんが演じる朝田蘭子について改めてご紹介しましょう。
🏃♀️#あんぱんのなかま🖌
朝田蘭子 🖊 #河合優実
真面目で器用なしっかり者の次女。
誰が何を考えているかを察し、的確な行動をする。朝田家のバランスを取る、家族思いの蘭子です✨#朝ドラあんぱん
📅3月31日(月)スタート🏃 pic.twitter.com/FtQTd5Rsvd— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) March 5, 2025
家族構成
蘭子はヒロイン・のぶの妹。
3人姉妹の2番目です。
祖母:朝田くら(浅田美代子)
父:朝田結太郎(加瀬 亮)
母:朝田羽多子(江口のりこ)
長女:朝田のぶ(今田美桜)
次女:朝田蘭子(河合優実)
三女:朝田メイコ(原 菜乃華)
朝田家のしっかり者、蘭子
蘭子は真面目で器用なしっかり者の次女。姉ののぶとは対照的に、周囲の状況を冷静に判断し、人の気持ちを察する能力に長けています。
周りの空気に飲まれない芯の強さ
蘭子は自分の考えをもつ女性。まわりの人々が戦争へと向かっている中でも、そんな空気に反発しています。
寡黙な職人・豪への秘めた想い
祖父・釜次の弟子で寡黙な職人の原豪には特別な想いを持っている様子。時代的に原豪も出征が予想されますが、そのときに蘭子がどうするのか注目されます。
河合優実さんの透明感と芯の強さが蘭子に命を吹き込む!
河合さんの持つ、どこか憂いを帯びた透明感と芯の強さを感じさせる眼差しが蘭子のキャラクターにどのように息吹を与えるのか、今から期待が高まります。
「パンの角に頭をぶつけて○○」衝撃的な蘭子のセリフ
ネットで騒然。蘭子の過激なセリフ
ドラマ「あんぱん」第3週で普段は物静かな蘭子が見せた激しい一面は視聴者に大きな衝撃を与えました。
姉・のぶが出場したパン食い競争で、のぶが他の選手から妨害を受けたとき蘭子は思わず
「パンの角に頭をぶつけて死んでしまえ」
という過激な言葉を口にしたのです。
このセリフは、一般的に使われる「豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ」という表現と、蘭子の実家がパン屋という状況が組み合わさって生まれたもののようです。
普段は冷静で物静かな蘭子から飛び出した激しい言葉に、ネット上でも大きな話題になり、ショックを受けたという声も少なくありませんでした。
蘭子の正義感から出た言葉?
しかし、このセリフの背景にあるのは、蘭子の強い正義感と、姉・のぶを思う強い気持ちでしょう。不正な行為によって姉が傷つけられたことへの彼女なりの怒りの表現だったと考えられます。言葉は過激ですけれど、それだけ姉を心配して不正を許せないという蘭子の純粋な気持ちが表れていると言えるでしょう。
時代らしさの表現?
ドラマの舞台になってる昭和初期は現代よりも荒々しい気風を持っていた時代です。
ドラマ全体を通して見ても、他の登場人物の言動からも荒々しい昭和初期の雰囲気を再現しようとしているのが分かります。
蘭子のこのショッキングなセリフも当時の社会の雰囲気や人々の感情表現を反映した時代描写の一環と捉えることができるのではないでしょうか。
普段は穏やかな蘭子の内面に潜む激しさを描くことで、より人間味あふれるキャラクターとして表現しようとする意図も感じられます。
2. 蘭子のモデルは?
立場上のモデルは小松暢の妹ですが
朝田蘭子のモデルになった具体的な人物の情報は発表されていません。「あんぱん」は「アンパンマン」の原作者 やなせたかしさんと妻・暢さんの人生をモデルにしたドラマ。
ヒロイン・暢のモデルは、やなせたかしの妻・暢です。
史実でも暢には妹が2人いました。ドラマが3姉妹の設定になっているのも史実に合わせようとしたからなのでしょう。
でも暢の妹については一般の人ということもあり情報がありません。そこで蘭子のイメージはほぼオリジナルで作られていると思われます。
3. 朝田蘭子はコチョウランさんのイメージ?
蘭子はコチョウランさん?
これは予想ですが。蘭子は「アンパンマン」の人気キャラ・コチョウランさんのイメージで作られているのではないでしょうか?
すでにパン職人の屋村草吉がジャムおじさんのイメージで作られていることは「NHKガイドブック・あんぱん Paet1」でも明かされています1)。
ということは他にも「アンパンマン」のキャラのイメージで作られた登場人物がいるかもしれません。
名前に共通点!「蘭」つながり
真面目で器用なしっかり者の蘭子と、美と旅を愛する自立したコチョウランさん。
一見異なる二人ですが、秘めた美しさと自立心という共通点が見えてきます。
蘭子の名前には美しい「蘭」の文字が含まれています。コチョウランさんの名前はもちろん。「胡蝶蘭」から。どちらにも「蘭」が含まれています。
周囲に流されない強さと自立心
蘭子は一見すると大人しそうですが、周囲の意見に流されず冷静に行動する自立心の高い女性です。
コチョウランさんは自分が誰よりも美しいと誇りを持っています。各地を旅して胡蝶蘭を配るコチョウランさんも自立した存在です。
姉の自由な生き方を見ながらも、自分の足で立とうとする蘭子の姿は、コチョウランさんと重なる部分があるようです。
今後の蘭子の言動に注目!
現時点では想像に過ぎませんが、蘭子のキャラクターが自立心のあるところを見せる言動をするなら、それはコチョウランさんのイメージが重ねられているからなのかもしれません。
今後の「あんぱん」で蘭子の描かれ方に注目していきたいと思います。
4. 青い服のモチーフはロールパンナ?
ドラマ「あんぱん」で、姉ののぶとは対照的に落ち着いた雰囲気を持つ朝田蘭子がよく身につけているのが、印象的な青色の服ではないでしょうか?
ドラマ「あんぱん」でひときわ目を引くのが、朝田メイコがよく着ている緑色の服ではないでしょうか。
🏃♀️#あんぱんオフショット🖌
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) March 18, 2025
朝田家の仲良し3姉妹、のぶ・蘭子・メイコのオフショット👊
現場は和気あいあい、撮影も順調です📹
物語では、3人のキャラクターの違いにもご注目!#今田美桜 #河合優実 #原菜乃華#朝ドラあんぱん
📅3月31日(月)スタート🏃 pic.twitter.com/f1cB259Dv7
鮮やかながらも深みのある青色は、蘭子の持つ冷静さや芯の強さを表しているようにも見えます。
実はこの青色の服ですが、なんと4月11日放送の(NHK 午後LIVEニュースーン)の番組内の紹介で「アンパンマン」の人気キャラクター「ロールパンナ」がモチーフになっているという驚きの情報が明かにされました。
ロールパンナちゃんといえば、紫色の頭巾と青色のコスチュームが印象的で普段は冷静で強いけれど、妹であるメロンパンナちゃんを大切に思う優しい心の持ち主です。
ではなぜ蘭子の服の色がロールパンナちゃんからインスピレーションを得たのでしょうか?直接的な理由は明らかにされていませんが、いくつか推測することができます。
まず色合いです。ロールパンナちゃんのイメージカラーの一つに青色があります。蘭子の服の鮮やかな青色は、このロールパンナちゃんの持つクールで知的なイメージと重なるのかもしれません。
ロールパンナちゃんは、普段は冷静ながらも、内には複雑な感情を秘めています。また、大切な人を守るための強い意志を持っています。蘭子もまた、周囲の状況を冷静に判断する力や、自分の考えを持つ芯の強さを持っています。そうした内面の共通点が、青色を通して表現されているのかもしれません。
さらに、ロールパンナは妹であるメロンパンナを大切に思っています。蘭子もまた、姉であるのぶや妹のメイコを大切に思う家族思いな一面を持っています。姉妹を思う気持ちという共通点も、ロールパンナがイメージソースとなった理由の一つとして考えられるのではないでしょうか。
このように考えると、蘭子の印象的な青い服はロールパンナのクールな強さや内面の葛藤、そして妹を思う優しさといった多面的な魅力を表現しているのかもしれません。
今後のドラマで、蘭子がどのような一面を見せてくれるのか、ロールパンナのイメージを重ね合わせながら注目していきたいですね。
5.「朝田蘭子」役は「河合優実」さん
数々の映画で活躍
河合優実さんは2000年生まれ。2019年に俳優デビュー後、同年『インハンド』で初のテレビドラマ出演、2020年『夢中さ、きみに。』で初のレギュラー出演を果たしました。
2021~22年には映画『由宇子の天秤』『サマーフィルムにのって』などで新人賞を多数受賞。2022年には8本もの映画に出演し、日刊スポーツ映画大賞を受賞するなど目覚ましい活躍を見せ。
2025年の日本アカデミー賞では『あんのこと』に出演した河合優実さんが最優秀主演女優賞を受賞しました。
本日開催された #日本アカデミー賞 で河合優実さんが最優秀主演女優賞を受賞されました!
おめでとうございます!!#朝ドラあんぱん では朝田家の次女・朝田蘭子役でご出演いただきます。
現場でもお祝いの歓声に包まれました。#河合優実 https://t.co/0phtnjx0yU— 倉崎憲 Ken Kurasaki (@kenkurasaki) March 14, 2025
ドラマでも主演を務める実力派
テレビドラマでも才能を発揮し、『ワンナイト・モーニング』で初主演、長編映画『少女は卒業しない』でも主演を務めています。
連続テレビドラマ初主演は『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』で流暢な関西弁を披露し演技力の高さを改めて証明。
河合さんの魅力はその演技力だけではありません。どこか 神秘的な雰囲気を持ちながらも、インタビューなどでは等身大の飾らない姿を見せるギャップも多くのファンを惹きつけています。
朝ドラ初出演!「あんぱん」への期待
そんな河合優実さんにとって「あんぱん」は初の朝ドラ出演になります。
朝ドラは注目度の高いドラマですから、出演することでさらに人気が広まりそうです。河合さん自身も今回の出演に並々ならぬ意気込みを持っていることが予想されます。
映画を中心に活躍してきた河合さんが朝ドラという新たな舞台でどのような輝きを見せてくれるのか。楽しみですね。
参考書籍
1)『NHKドラマ・ガイド あんぱん Part1』NHK出版、2025年、p.103。

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