あんぱん:柳井登美子・嵩の母のモデル 柳瀬登喜子の生涯

朝ドラ「あんぱん」では、アンパンマンの作者として知られる、やなせたかしの生涯が描かれます。

その中でやなせたかしの母親 柳井登美子は、嵩の人生に大きな影響を与える重要なキャラクターとして登場します。

柳井登美子は文化的な教養が豊かで美しい女性でありながら勝ち気で利発な性格を持ち合わせています。

幼い嵩を残して奔放に生きる姿は嵩の心を大きく揺さぶることになります。

この記事ではドラマでの柳井登美子の人物像。彼女を演じる松嶋菜々子さんの情報。そして柳井登美子のモデルとなった柳瀬登喜子の生涯について紹介します。

 

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朝ドラ「あんぱん」の柳井登美子とは?

柳井登美子は柳井嵩の母です。

 

柳井登美子の家族構成
夫:柳井清
長男:柳井嵩
次男:柳井千尋

 

柳井登美子の人物像

  • 文化的な教養が豊かで美しい女性
  • 勝ち気で利発な性格
  • 嵩が幼い頃に夫の清を亡くし、奔放な振る舞いで嵩を翻弄する

柳井登美子は、主人公・柳井嵩の人生に大きな影響を与える重要なキャラクターとして描かれるようです。嵩の幼少期から青年期にかけてその成長を見守り、時に厳しく時に優しく接することで嵩の人間形成に大きな役割を果たすでしょうね。

具体的にどのような描かれ方になるのかわかりませんが。嵩や彼の作品にも影響を与えるようなのでどのようなキャラになるのか楽しみです。

 

柳井登美子役:松嶋菜々子さん

柳井嵩(やない たかし)の母、柳井登美子(やない とみこ)を演じるのは松嶋菜々子さん。

数々の名作ドラマに出演するトップ女優

松嶋菜々子さんは1996年のNHK連続テレビ小説「ひまわり」でヒロインを務め、その後も「GTO」「やまとなでしこ」「家政婦のミタ」など、数々の人気ドラマで主演を務めてきました。その演技力と美貌で幅広い世代から支持を集めるトップ女優です。

 

朝ドラ出演は「なつぞら」以来

松嶋菜々子さんはNHKの看板番組「朝ドラ」と「大河ドラマ」の両方で主演を務めた経験がある女優の一人です。

朝ドラ:
ひまわり(1996年)ヒロイン・南田のぞみ
なつぞら(2019年)柴田富士子
あんぱん(2025年)柳井登美子

大河ドラマ:
利家とまつ〜加賀百万石物語〜(2002年)まつ
どうする家康(2023年)於大の方

松嶋さんがNHK連続テレビ小説に出演するのは2019年の「なつぞら」以来。「なつぞら」では、ヒロインの祖母・柴田富士子を演じ、その温かくも力強い演技で視聴者を魅了しました。

数々の名作ドラマで主演を務めてきた松嶋菜々子さんが、朝ドラ「あんぱん」で柳井登美子をどのように演じるのか注目が集まります。

 

柳井登美子のモデル:柳瀬登喜子の生涯

柳瀬登喜子(やなせ ときこ)は、やなせたかしの母親であり、ドラマ「あんぱん」の柳井登美子のモデルとなった人物です。彼女の生涯について詳しく見ていきましょう。

豊かな大地主の娘

柳瀬登喜子は、1894年(明治27年)高知県香美郡在所村の大地主・谷内家の娘として生まれました。

父:谷内保定
母:谷内鐵

登喜子は3人姉妹の真ん中。兄は3人いましたが、若くして亡くなりました。

裕福な家だったので農作業を手伝うこともなく贅沢な暮らしが出来ました。高知市内の高等女学校に進学。卒業写真では田舎とは思えない艶やかな着物を着ていました。

最初の結婚

登喜子は在学中に一度結婚していますが別れ実家に戻りました。当時は在学中に結婚するのは珍しくなかったようです。

 

柳瀬清と再婚

その後、新聞記者の柳瀬清(やなせ きよし)と結婚。柳瀬清は中国に興味があり、大地主の家にはたくさんの中国に関する本があったので清はそれを見るために通っていました。その縁で結婚したと言われます。

登喜子と柳瀬嵩(やなせ たかし)と柳瀬千尋(やなせ ちひろ)の二人の息子をもうけました。

夫の死と子供たち

でも2度めの結婚も長くは続きません。

嵩が5歳のころに夫の清を亡くしました。
夫の死後、彼女は千尋を清の兄である柳瀬寛(やなせ ひろし)の養子に出しました。清の生前から千尋を養子に出す約束をしていました。

母とともに嵩を育てる

そのころ父の谷内保定は死亡。母の鐵は谷内家の人たちとうまくいっていなかったので、谷内家を出て暮らしていました。

登喜子は母の鐵と一緒に暮らし、嵩を育てました。とはいっても登喜子は外出気味。嵩の面倒をみるのは主に鐵でした。

登喜子の周りには何人もの男がいて周囲ではよくない噂もありましたが。嵩は母が手に職を付けようとしているいるのだと思っていました。

再婚して嵩を親戚に預ける

嵩が小学2年生になったころ。

登喜子は再婚することになり、嵩を高知県後免町で暮らす清の兄・寛に預けます。

嵩は母の再婚を知らず、迎えに来てくれるものだと思っていましたが。登喜子から迎えに行くることはありませんでした。

母が大好きだった嵩は時々、登喜子に会いに来ていました。

養子に出ていた千尋は、養父母に気遣って会いに来ることはありませんでした。

ずるく生きないと

登喜子は「嵩みたいに真っ正直に生きていたら馬鹿を見るよ。生きていくためにはずるくないと」と言った事がありました。でも嵩はその教えは受け継ぎませんでした。後になって母の生き方はうまくいかなかったと回想しています。

 

子供たちの成長と晩年

千尋と会うことはなかった登喜子ですが。千尋が京都帝大に入学したとき、嵩とともに京都まで会いに行ったことがあります。

しかし登喜子の3度めの結婚説も長くは続きません。3人目の夫も死亡しました。

第二次世界大戦で息子の千尋は戦死。嵩が戻ってきたときは登喜子は一人暮らしをしていました。

久しぶりにあった息子に膝枕して涙を流しながらごめんね。と呟いたのを嵩は聞いていました。

その後も、登喜子は田舎で暮らしたようですが。嵩が母の最期に立ち会うことは出来ませんでした。

 

ドキンちゃんと柳瀬登喜子の関係

人気キャラクターのドキンちゃん

ドキンちゃんはやなせたかしによる人気絵本「アンパンマン」シリーズに登場するキャラクター。人気投票するとアンパンマンを抑えてトップになることもある人気キャラクターです。

ドキンちゃんはわがままでちょっぴり甘えん坊な女の子のキャラクター。ばいきんまんの仲間ですが、彼に気のあるそぶりを見せつつアンパンマンの仲間のしょくぱんまんに憧れています。

可愛らしい見た目と、そのわがままな性格のギャップが子供たちを中心に人気を集めています。

ドキンのモデル?

やなせたかしはドキンちゃんは「風と共に去りぬ」のスカーレットをイメージしたと言いますが。描いているうちに見た目は母・登喜子に。性格は妻・暢に似ていると思ったといいます。

やなせたかしは知らず知らずの間に大切な女性二人の姿をドキンちゃんに重ね合わせていたのかもしれません。

 

まとめ

朝ドラ「あんぱん」で柳井嵩の母、柳井登美子を演じる松嶋菜々子さんにスポットを当て、その人物像やモデルとなった柳瀬登喜子の生涯を紹介しました。

やなせたかしは「ドキンちゃん」の見た目が母・柳瀬登喜子に似ていると感じていました。知らない間にやなせたかしの作品にも影響を与えているのですね。

柳瀬登喜子は奔放でありながらも息子たちへの愛情深異人物。その登喜子をモデルにした登美子がドラマでどのように描かれるのか楽しみです。

 

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