朝ドラ「ブラッサム」登場人物のモデル一覧!葉野珠の家族・夫・文豪は誰?

朝ドラ「ブラッサム」は、作家・宇野千代をモデルにした葉野珠の人生を描く物語です。珠の周囲にも、西尾一路、秋山格之介、梶矢基一郎、土橋風子など、実在した作家を参考にした人物が登場します。

では、それぞれ誰がモデルなのでしょうか?

制作側がモデルを明らかにしている人物もいますが、全員に実在人物があるわけではないようです。でも、宇野千代の家族や交友関係、実際の出来事と比べると、「この人物はあの人が元になっているのでは?」と思える人もいます。

この記事では「ブラッサム」の登場人物とモデルを一覧で紹介!あわせて宇野千代の人生と比べて公モデルが分かっている人物と、経歴や関係からモデルの候補と考えられる人物を紹介します。

この記事で分かること

  • 「ブラッサム」の主な登場人物と実在モデル
  • 葉野珠と宇野千代の経歴の共通点
  • 尾崎士郎、芥川龍之介、梶井基次郎、吉屋信子を参考にした人物
  • 公式発表されているモデルと、経歴などから考えられる候補の違い

 

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「ブラッサム」登場人物とモデル一覧

「ブラッサム」は宇野千代の人生を参考にして実在人物を別名で登場させたり、ドラマ向けの人物を加えたりした架空のお話です。現時点で分かっている登場人物と役どころは次の通りです。

登場人物 キャスト 役どころ モデル・実在人物
葉野珠 石橋静河 主人公。岩国に生まれ作家を目指す 宇野千代
葉野清治 渡部篤郎 珠の父 宇野俊次
葉野リョウ 国仲涼子 珠の継母 宇野リュウ
葉野守 日向亘 珠の弟。葉野家の長男 宇野千代の弟?
葉野俊子 伊東蒼 珠の妹 宇野千代の妹?
葉野英男 藤原大祐 珠の弟。葉野家の次男 宇野千代の弟?
岩田梅 松本穂香 珠の幼なじみ  
岩田幸三 八嶋智人 梅の父  
岩田カツ 楠見薫 梅の母  
角田忍 木竜麻生 珠の周辺人物  
森岡稲子 華優希 珠の女学校時代の同級生  
橋本タエ 中井千聖 珠の女学校時代の同級生  
島村辰彦 工藤阿須加 珠が勤める小学校の同僚教師 宇野千代が恋をした同僚教師?
葉野清重 三浦誠己 清治の弟  
木村照子 山田真歩 珠の叔母  
木村保 金子大地 照子の次男。珠のいとこ 藤村忠
西尾一路 染谷将太 珠と出会う若い小説家 尾崎士郎
黒崎大三郎 遠藤憲一 「首都公論」編集長 滝田樗陰
山中勇三 井浦新 「首都公論」副編集長 嶋中雄作
横田 大窪人衛 「首都公論」の編集部員  
熊田 斎藤司 西洋レストラン「悠樂軒」の店長  
松子 瀬戸さおり 「悠樂軒」の女給  
スギ 「悠樂軒」の女給  
ヨネ 「悠樂軒」の女給  
三好マキ 中村優子 珠の下宿先の大家の娘  
三好辰五郎 赤堀雅秋 珠の下宿先の大家  
木村浪江 杉田かおる 木村正吾の妻  
木村正吾 三宅弘城 木村家の親戚  
左良太 北野秀気 大阪出身の文学好きの青年  
本田 川島潤哉 本郷の書店「ぶくぶく堂」の店主  
秋山格之介 高良健吾 文壇で活躍する人気作家 芥川龍之介
梶矢基一郎 佐藤緋美 独自の表現力を持つ若い作家 梶井基次郎
小山牛丸 イッセー尾形 珠が愛読する海外文学の翻訳家  
土橋風子 尾野真千子 「少女小説」で人気を集める女性作家 吉屋信子

葉野珠が宇野千代をモデルにしているほか、西尾一路は尾崎士郎、秋山格之介は芥川龍之介、梶矢基一郎は梶井基次郎、土橋風子は吉屋信子をモデルまたはモチーフにした人物なのは間違いないでしょう。

西尾一路については制作統括の村山峻平さんが尾崎士郎をモデルにしたと説明していますし、秋山格之介についても、高良健吾さんが芥川龍之介をモチーフにした役だとコメントしています。

一方、葉野家の家族や「首都公論」の編集者については公式な発表はありません。史実との比較から考えられる人物です。

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葉野珠のモデルは宇野千代

石橋静河さんが演じる主人公・葉野珠のモデルは作家の宇野千代です。

宇野千代は1897年11月28日、山口県玖珂郡横山村、現在の岩国市に生まれました。2歳で実母トモを亡くし、翌年に父・俊次が佐伯リュウと再婚します。岩国高等女学校を卒業した後は川下村小学校の代用教員となりましたが、同僚との恋愛が問題になり教職を失いました。

「ブラッサム」の珠も1897年に岩国で生まれ、幼いころに実母を亡くして継母に育てられます。女学校を卒業した後に代用教員になるところも同じです。若いころの経歴を見るかぎり、宇野千代の人生をかなり使って珠の人物像が作られています。

その後、宇野千代は故郷を離れ、京都や東京などで暮らしました。1921年には「時事新報」の懸賞小説に応募した「脂粉の顔」が一等に選ばれ、翌年には「墓を発く」が「中央公論」に掲載されます。ここから作家としての活動が本格的に始まりました。

葉野珠の家族のモデル

葉野清治のモデルは父・宇野俊次?

渡部篤郎さんが演じる葉野清治は珠の父です。岩国の蔵元「葉野酒蔵」の長男として生まれましたが、家業は継いでいません。

宇野千代の父は宇野俊次です。宇野家も代々酒造業を営んでいました。岩国の酒造家に生まれた父というところは共通しています。

葉野リョウのモデルは継母・宇野リュウ?

国仲涼子さんが演じる葉野リョウは珠の継母です。

宇野千代は2歳で実母トモを亡くし、翌年に父・俊次が佐伯リュウと再婚しました。珠も幼くして実母を亡くし、継母のリョウに育てられます。

名前もリョウとリュウで近いため、宇野千代の継母・リュウを参考にした人物と考えてよさそうです。

守・俊子・英男は宇野千代の弟妹がモデル?

ドラマでは珠のきょうだいとして、弟の守、妹の俊子、弟の英男が登場します。

宇野千代には、父・俊次と継母リュウの間に生まれた薫、鴻、勝子、光雄、文雄という弟妹がいました。弟4人と妹1人です。

人数も名前もドラマとは違うので直接モデルにしたと言うより、宇野千代の弟妹を参考にしてドラマ用に珠のきょうだいを作ったようですね。

 

珠の恋愛・結婚相手のモデル

島村辰彦のモデルは代用教員時代の同僚教師?

工藤阿須加さんが演じる島村辰彦は、珠が勤める尋常小学校の同僚教師です。

宇野千代も1914年に川下村小学校の代用教員となり、翌年には同僚との恋愛が原因で教職を失いました。珠にも代用教員時代の恋愛が描かれるなら、島村辰彦はこのころの相手を参考にした人物と考えられます。

木村保のモデルは藤村忠?

金子大地さんが演じる木村保は、珠の叔母・照子の次男で、珠とはいとこの関係です。

宇野千代にも藤村忠という従兄がいました。1916年に宇野千代は忠を頼って京都へ行き、その後は一緒に暮らすようになります。1917年には忠とともに東京へ移り、1919年に結婚しました。

「いとこで、後に深い関係になる男性」という点では木村保と藤村忠はかなり近いです。

西尾一路のモデルは尾崎士郎

染谷将太さんが演じる西尾一路のモデルは、作家・尾崎士郎です。

宇野千代が1921年に「脂粉の顔」で時事新報の懸賞小説一等を受賞したとき、二等だったのが尾崎士郎でした。翌年に二人は出会い、宇野千代は尾崎が滞在していた菊富士ホテルへ移ります。1924年には藤村忠との離婚が成立し、尾崎士郎と結婚しました。

ドラマでは一路が珠の才能を早くから認める人物として登場します。ここは史実の尾崎士郎との出会いが、どのように使われるのか気になるところです。

 

「首都公論」と編集者のモデル

珠が作家として活動するようになると、文芸雑誌「首都公論」と編集者たちが重要な存在になります。

「首都公論」のモデルは「中央公論」?

宇野千代は1921年、「脂粉の顔」が懸賞小説で一等となった後、「墓を発く」を中央公論社の滝田樗陰へ送りました。作品は1922年5月号の「中央公論」に掲載され、宇野千代が作家として活動を広げるきっかけの一つになります。

「首都公論」という誌名も「中央公論」とよく似ていますし、「しゅとこうろん」と「ちゅうおうこうろん」の語感も似ています。珠が作家として世に出る時期に関わる文芸雑誌という役割も共通しています。モデルとしては「中央公論」を考えてよさそうです。

黒崎大三郎のモデルは滝田樗陰?

遠藤憲一さんが演じる黒崎大三郎は「首都公論」の編集長です。

実在の滝田樗陰は1912年に「中央公論」の主幹となり、多くの作家を世に送り出した編集者です。宇野千代も「墓を発く」を滝田へ送り、それが「中央公論」への掲載につながりました。

珠の作品に目を留め、作家として世に出るきっかけを作る編集長という役割なら、滝田樗陰との共通点はかなりあります。

山中勇三のモデルは嶋中雄作?

井浦新さんが演じる山中勇三は、「首都公論」の副編集長です。

中央公論社には嶋中雄作という編集者がいて、「婦人公論」の主幹を務めた後、1928年には中央公論社の社長になりました。編集部で中心的な役割を担い、後には経営にも関わっています。

山中勇三も「首都公論」で編集を担う人物なので、嶋中雄作を参考にしている可能性はあります。ただ、黒崎と滝田ほど分かりやすく対応しているわけではなく、今後どのような役割を担うのかで印象が変わりそうです。

文豪・作家のモデル

「ブラッサム」には、宇野千代と同じ時代に活躍した作家をモデルにした人物も登場します。芥川龍之介、梶井基次郎、吉屋信子など、近代文学ではよく知られた名前が並んでいます。

秋山格之介のモデルは芥川龍之介

高良健吾さんが演じる秋山格之介のモデルは芥川龍之介です。高良さん自身も芥川龍之介をモチーフにした役だとコメントしています。

ドラマでは秋山格之介の代表作として「羅城門」「蜘蛛の巣」が設定されていて、実在した小説の「羅生門」「蜘蛛の糸」を意識した名前になっています。

芥川龍之介は1892年生まれ。「羅生門」「鼻」「地獄変」「蜘蛛の糸」などで知られ、大正時代を代表する作家の一人です。短編小説を多く残し、現在の芥川賞にもその名が使われています。

宇野千代とは東京の文壇で接点があり宇野が働いた西洋料理店「燕楽軒」には芥川や久米正雄、今東光らも出入りしていました。2026年に中央公論新社から刊行された『宇野千代をめぐる男たち』にも、燕楽軒時代の人物として芥川龍之介が登場します。

梶矢基一郎のモデルは梶井基次郎

佐藤緋美さんが演じる梶矢基一郎のモデルは梶井基次郎です。出演発表でも梶井基次郎をモデルにした人物として紹介されています。

梶井基次郎は1901年生まれ。「檸檬」「城のある町にて」「桜の樹の下には」などで知られる作家です。31歳で亡くなったため作品数は多くありませんが、「檸檬」は現在でも代表的な近代文学作品としてよく知られています。

宇野千代とも実際に親交がありました。宇野は1927年に川端康成に誘われて伊豆湯ヶ島へ行き、梶井基次郎や三好達治らと親しくなります。梶井と宇野の関係は当時から周囲で話題になり、後には尾崎士郎との別居にも関係したといわれました。

ドラマの梶矢が珠とどのように関わるのかは、宇野千代と梶井基次郎の実際の関係を知っていると気になるところです。

土橋風子のモデルは吉屋信子

尾野真千子さんが演じる土橋風子のモデルは、作家の吉屋信子です。制作統括の村山峻平さんがモデルを明らかにしています。

吉屋信子は1896年生まれ。「花物語」「屋根裏の二處女」などで人気を集めた作家です。少女たちの友情や女性同士の関係を描いた作品で知られ、大正から昭和にかけて長く活躍しました。

宇野千代より1歳年上で、二人は1920年代から交流がありました。宇野は1924年ごろから吉屋と親しくなり、その後も付き合いが続いています。宇野が北原武夫と結婚した際には、吉屋信子が媒酌人の一人を務めました。

ドラマの土橋も「少女小説」で人気を得た女性作家ですから、このあたりは吉屋信子をかなり意識した設定になっています。

左良太のモデルは?

北野秀気さんが演じる左良太は、大阪出身の文学好きの青年です。宇野千代の周囲には今東光など大阪に縁のある作家もいましたが、現時点で左良太のモデルは明らかになっていません。

今東光は宇野千代が東京で働いた燕楽軒時代からの知り合いで、後には作家、僧侶、政治家としても活動した人物です。左良太との共通点を考えるなら候補の一人にはなりますが、今の段階では決めつけない方がよさそうです。

小山牛丸のモデルは?

イッセー尾形さんが演じる小山牛丸は、珠が愛読する海外文学の翻訳家です。年齢不詳で神出鬼没という、かなり癖のある人物として紹介されています。

こちらも今のところ特定の実在モデルは明らかになっていません。海外文学の翻訳家というだけでは候補が多すぎるので、ドラマでどんな作品を訳しているのか、珠とどう関わるのかが分かってから考えた方がよさそうです。

 

まとめ「ブラッサム」は実話?史実とはどこが違う?

朝ドラ「ブラッサム」のヒロイン・葉野珠のモデルは作家の宇野千代ですが、NHKも発表にしているよに、宇野千代をモチーフに大胆に作り変えたフィクションです。名前や団体も変えられいます。でも現在発表されている内容を見ていると宇野千代の人生がかなりそのまま使われてるような感じです。

1897年に岩国で生まれて、子供の頃に母親を亡くして、女学校を卒業したあとは代用教員に。そして故郷を出て作家を目指すといった若い頃の経歴は、そっくりそのまま重なるんですよね。

しかも周りを固めるキャラクターも尾崎士郎がモデルの「西尾一路」をはじめ、「秋山格之介(芥川龍之介)」「梶矢基一郎(梶井基次郎)」「土橋風子(吉屋信子)」と、実在の作家を思わせる人物が次々に出てきます。

でも家族や島村辰彦、木村保、「首都公論」の編集者たちのように、宇野千代の周囲にいた実在人物を思わせる部分はあっても、かなり脚色されている人たちもいます。

そのため「ブラッサム」は、宇野千代の人生を知っていると「あの出来事が元かな」「この人物はあの作家かな」と比べながら見られるドラマになりそうです。史実と同じところだけでなく、ドラマでどう変えたのかも気になるところですね。

 

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